「集団凝集性」とは、社会心理学用語
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーが、「集団凝集性」について『集団構成員を集団内にとどまるように作用する心理的力の総量』と科学的概念から定義づけしています。
「集団凝集性」を高めることで、強い組織を構築したり、効果的にチームパフォーマンスを引き出すことができます。
スポーツにおける集団凝集性とは?
スポーツにおいての「集団凝集性」とは、どのようなものなのでしょうか?
それは、「チームメンバー間の結束力や魅力、チームとしての一体感、チームの目標達成にどれだけメンバーが行動を重ねることができるかの度合いの総量」と置き換えることができます。
さらに掘り下げると「集団凝集性」とは、「チーム内において、人と人とが関わり相互作用に働きかける力、選手がチームにとどまるために作用する力の総称」とも言えます。
集団とは「目的・目標を共有し、協力し合う複数名の集合体」を指します。つまり、「集団凝集性」は、集団構築や集団崩壊予防に欠かせない重要な要素として考えられています。
また、「集団凝集性」は、高ければ高いほど、その集団規範の拘束力はより強化され、共有する目標に対する成果が大きくなる傾向があるとも言われています。
一方、「集団凝集性」が高まる反面、「同調圧力」などの集団の負の側面も強くなることもあり、注意が必要なのは、言うまでもありませんね。何事も、過度にリスクはつきものです。。。
集団凝集性の効果と高めるポイント
「集団凝集性」が高まることの3つの効果
- メンバーが相互に魅力を感じるようになる
- 集団内の規範に従うようになる
- 集団内の役割分担がスムーズに実現する
「集団凝集性」を高めるための4つのポイント
- 集団の目標が魅力的であること
- 集団の目標が自分の目標として受容されていること
- メンバー間の対人関係が良いこと
- 集団が外部から高い評価を受けているとメンバーが認識していること
ぜひ、客観的に検証を重ね、促してみてくださいね。